年に何度か見たくなる映画があります。
皆さんにもきっとあるはず・・・・。
エデンの東のジェームス・ディーン。
オシャレに目覚めるのって大概は映画スタートじゃないですか?
特に男の子は、映画の中で大活躍するアウトサイダーに憧れを持ちやすい・・・
僕がオシャレに興味を持ったのは、「スタンドバイミー」のリバー・フェニックスでした。※同世代では「グーニーズ」派が多かったけれど、僕は断然スタンドバイミーだった。
"I never had any friends later on like the ones I had when I was twelve."
映画の冒頭で主役のゴーディが言った言葉。
「12歳の頃に出会ったような友達はもう出来ない」
オトナでもコドモでもないマージナルな中学時代。
小さなことにも不満を覚え、他人を見ては羨ましいと思い、憧れだけが強くなる。
だけれど、その憧れが正しいのか誤りか、自分の居場所はもっと違う所にあるんじゃないか、でも、それってどこなのか。ただただ、「今」を変えたい。自分を知らない場所で新しいスタートを切りたい。家族、友達、そして、将来・・・。
多感な中学生、特に12歳の少年にとって日々の生活は息苦しくなるモノ。
僕がこの映画を初めて見たのも、そんな中学生の時でした。
舞台はオレゴンの片田舎。
また、その田舎具合が僕の生まれた西表島と重なって見え、映画の少年達に自分を投影してしまい・・・・どんどんとストーリーに引き込まれていったのを覚えています。
とにかく、クリス役のリバーの格好良さったらありません!
ヘインズの真っ白なTeeシャツをリーバイスにタックイン。デニムのロールアップにコンバース。こんなにもシンプルなスタイルなのに、あの威風堂々感・・・
映画を見た後、田舎のデニムショップに駆け込んだのは言うまでもありません笑
・・・・スタンドバイミーを見ていなかったら、僕は今頃この業界に居なかったかもしれません😆
きっと、この映画を知っている人なら分かるはず。
この映画、酢コンブみたいじゃないですか??
・・・・後から後から味わい深くなりません??
子供の時に見た時と、オトナになってから見た時では、全く違って見えるんですよ。
それはきっと、誰もが通る思春期をオトナの(俯瞰的な)視点で映画を見るからだと思います。映画のなかで12歳の少年4名は、お互いの悩みを隠すように、強がりながら日々を生きています。そして、ひょんな出来事から4人で旅に出る・・・
なけなしの金でマシュマロを買い、はじめて銃を撃ち、番犬に追っかけられ、沼地でヒルに噛まれ、列車に引かれそうになり、線路をしこたま走り・・・・
はじめは強がっていた4名もそのウチ、互いの悩みを打ち明けていくんです。
「かっこ悪い」はずの涙も流します。
オトナになればなるほど他人に涙を見せることは少なくなります。そして、どこかずる賢く損か得かでモノ事を判断するようになります。
きっと、オトナにとって、それが強さなのかもしれません。
12歳の少年にとっては、損も得もへったくれもありません。彼らには純粋に人を想うキモチがあります。だから、オトナになったゴーディは「12歳の友達はもう出来ない」と言ったのでしょう。これは、寂しいながらも間違いのない現実です。
映画はこれまでたくさん見てきましたが、やっぱりこの映画を超える映画に僕はまだ出会っていません。 それと、同じようにリバー・フェニックスを超える俳優もまだ(勝手ながら)見たことがありません。
有名なシーンで、ゴーディとバーンが列車に追われ、線路を爆走するシーンがあります。ヒヤヒヤして見てられない!と目を背けてしまうシーンですが、僕は勝手ながら
この線路を走り抜けた時、彼らはある意味で「オトナ」になったのかなと思いました。
度々、映画に出て来る「線路」。
暗にこの線路は「人生」を表しているんじゃないかなと、
僕なんかは深読みしてしまいます。
遠くどこまでも続きそうな線路。真っすぐだけじゃなく、曲がったり、二本に別れたり・・・
僕らもショップを構えてまだ1年ちょっと。
足下の線路を、しっかりしっかり踏みしめて歩いて行かなきゃ!!!
・・・・・そんなことを、この映画を見る度、
僕はジブンに言い聞かせています。
@SAYON STREET.
Written by ・・・・・・・・・☀︎
Plant&Soil Producer/Dan Shinjo.
1-1-3 Asato Naha Okinawa JPN.
098-943-0017
info@plant-soil2014.com
instagram : https://www.instagram.com/dan_shinjo/
Danson Graffiti : http://www.dansons-graffiti.com