100年前の伝統を100年後の未来へ受け継ぐ!琉球パナマの再生と発展に向けたプロジェクト始動!(前編)
今から100年以上前の沖縄で、イギリスやアメリカに輸出され人気を博した「琉球パナマ」の存在を皆さんはご存知でしょうか。琉球王国が崩壊して間もない沖縄で、世界から注目された幻の琉球パナマ...2000年代に入り、そんな琉球パナマを知る者は残念ながらほんの僅かになりました。。。
1904年、ある一人の商人が沖縄で画期的な発見をしました。その商人の名前は片山徳次郎。岡山県出身の片山は産業視察のために沖縄を訪れ、当初は「い草」を活用したゴザや草履等の生活用具の生産を進めていましたが、ひょんな事から海岸近くに多く自生するアダンに注目...軽量で耐久性のあるアダンを利用して、当時、国内でも流行していたパナマ帽の模造品の開発をスタートしました。それが、琉球パナマのはじまりです。
片山が考案したアダン葉の漂白方法やその後の制作(編み)手法は、那覇だけでなく、読谷の渡慶次や名護、泡瀬等にも分散し、1910年代には琉球パナマの職人、工場、組合関係者は20,000名以上にも増えました。当時の沖縄では黒糖と泡盛が主な生産物でしたが、この琉球パナマもそのクオリティの高さからイギリスやアメリカに輸出される高級アイテムに上り詰めました。
2012年、東京高円寺のとあるBARで僕はこの琉球パナマの話を聞かされます。話してくれたのは、Plant&Soil設立時からお世話になっているヘッドウェアブランドMAISON Birthのデザイナー清原氏。
MADE IN JAPANをブランドコンセプトに掲げ、日本の類い稀な職人技術を活かしたコレクションが人気の同ブランドですが、アイテムに使用する素材の多くは国外生産の麻やストロー、シゾール等がメイン...国内生産の純粋な素材は業界的にほぼ皆無に等しい状況で、素材から一貫して国内で作り上げるハットをどうしても作りたかった清原氏は早い段階で琉球パナマの歴史を数少ない文献を元に調査していたのでした。
沖縄で生まれながら、琉球パナマに関する情報をほとんど知らなかった僕は大きなショックを受けました!その当時、琉球パナマを継承した職人(方言でボウシクマー)は沖縄県内に3名しかいませんでした。このままでは、歴史から琉球パナマが消え失せてしまう危機的な状況。。。そんな状況を打破すべく、清原氏は何度も沖縄に足を運び、ボウシクマーの皆さんへのインタビューやフィールドワーク調査、そして、新たな人材を発掘すべくワークショップ等を開催しました。
そして、今年!!長きに渡る試行錯誤の期間を経て、遂に琉球パナマのプロジェクトがPlant&Soilで動き出します!
来たる7月2日(金)から7月4日(日)の三日間に渡り、本プロジェクト“RYUKYU PANAMA HAND WOVEN”の正式なローンチイベントをPlant&Soilにて開催することが決定しました!!イベント当日は最新作の発表と来場客の皆さんには実際にアイテムを手に取って頂き、希望する帽体のデザインや付属のリボンの選定、更にオーダー頂いた方の名入れ(刺繍)のオーダーをお受けします♫
イベントには、MAISON Birthの清原氏も足を運んで頂くことが決定!本プロジェクトへの想いはもちろん、ディティールの説明を直接ご来場頂いた皆さんに話して頂きます!更に、MAISON Birthのアーカイブコレクションを本イベント限定でリリースしちゃいます♫ヘッドウェアが活躍する夏本番を前に過去の名作が勢揃い!!...これは、Birthファンはもとより、帽子をお探しだった皆さんには朗報ではないでしょうか!
POP UP with RYUKYU PANAMA HAND WOVEN.
日程:2021.07.02(金)−07.04(日) OPEN 13:00-21:00 CLOSE
イベント会場:Plant&Soil
※RYUKYU PANAMA HAND WOVENの新作ヘッドウェアの受注オーダーをメインとしながら、MAISON Birthのアーカイブアイテムの即時販売会を実施します。
※会期中はMAISON Birthデザイナーの清原世太氏が終日在廊します
■本件に関するお問い合わせ先(広報担当者:新城)
電話番号:098-943-0017
メールアドレス:info@plant-soil2014.com
また、イベント詳細については後日Blogでご紹介させて頂きます。取り急ぎ、皆さん来週末のご予定は空けておいてくださいね♫Plant&Soilに大集合よろしくお願い致します!!
Written by ・・・・・・・・・
Plant&Soil Producer/Dan Shinjo.
※その他新商品の情報はinstagramをご覧下さい🙇 ⇩
https://www.instagram.com/plantandsoil_okinawa/?hl=ja